母・癌

2018年 09月25日 心構えと、へっぴり腰

長尾和宏先生の、「抗がん剤10のやめ時」を読んで、

いかに自分が、動揺していたかを思い知りました。

 

少し動揺が収まったように思います。

きっと、主役である患者さんの闘病生活や

長尾先生のお考えや、経験を知ることが出来たからだと思います。

 

母親が副作用の強い抗がん剤をのんでから、

グングン元気がなくなって行き、

死んでしまうのではないか。

こんなに苦しんでいる母を見たことがない。

そもそも、がんになって、

こんなに抗がん剤で苦しむ人に接した経験もない。

ので

(無自覚に)ビックリしていました。

 

日を重ねるごとに弱っていく母を毎日見ながら、

ものすごく心配で不安でしたが、

それ以上に、ショックだったのだと思います。

 

だから、休薬期間で、グングン元気を取り戻していった母に

(それでも抗がん剤の副作用に苦しんでいた母にビックリした気持ちは維持)

「抗がん剤は辞めた方が良い」「毒を飲んでいるようにしか見えない」

「これで延命したら、どうだというのだろうか。延命するのか?こんなに弱っていくのに」

「出来ないことがドンドン増えていく薬って、おかしくないか?」

などなど、言ってしまいました。

 

しかし、この本のおかげで、「決めるのは本人」であり、

母の主治医からも

「イブランスの服用を、そんなにあっさり決めて良いんですか?

ご家族と相談したりしないのですか?」っと言われているようで、

母自身が決めたことです。

 

そこに口を出した私は、

ただ単に、動揺しまくっていた上に、母に余計なストレスがかかることを言ってしまい、

反省しまくっています。

 

知り合いが励ましのつもりで言ってくれたのでしょう。

「今はガンじゃ死なないよ」

母の友人もそのように言ってくれたと話していました。

 

何よりも父が胃がんを完治させているので、

物凄く軽く考えて受け止めていたか、

考えないようにしていたかだと思います。

 

残念ながら、母は末期がんの全身転移で、

もはや治る見込みはないのです。

 

という事は、ゆっくり枯れていくのでしょう。

そして死んじゃうのでしょう。

 

この、「治らない」「副作用が強い」を

ビックリしてアホになっていた私は、

まぜこぜに考えてしまいました。しかも早回しで。

 

さらに「死ぬ」と言う考えを、綺麗に消していました。

 

そもそも母は、最初に抗がん剤治療を希望しています。

副作用の苦しみも、その先にある「死」も考えてのことでしょう。

 

それなのに、母から、「あんたに頼んだ!」っと託されていたはずの私は、

「死」を考えずにいながらも、

石飛幸三先生の「平穏死のレッスン」を読んだりして、

勇気のない私は、「死」を考えない、「平穏」だけを都合よく受け取り、読んでしまいました。

 

抗がん剤の副作用を許せない!

医者に文句言ってやる!

母をあんなに苦しめてどう言うつもりだ!

っと言おうかどうしようかまで迷ったのですから

(母の病院が遠いことでパニック発作が怖くて悩み、酒飲んでいこうかという、狂った結論を出しかけるところでした)(危なかった)

私がかかっている、精神科のお医者さんに、

次回診察時に、報告しなければ。

 

長尾先生の本を読んだことで、

母は、「がん」であり、「末期」であり、時間をかけて抗がん剤の副作用に苦しみ、やがて「枯れて」行き、「死」を迎える。

そして抗がん剤治療は、「母」自身が「決めた」ことであり、

その後の、緩和病棟の予約までしているし

お墓まで購入しているのですから、

やっぱり母は、やがて「死ぬ」のです。

 

それが今、私自身が理解できているかはわかりませんし、

ちゃんと受け止められているかについてはサッパリ自信がありませんが、

この本を読んでおいて本当に良かったと思いました。

 

私のような、「パニック!」&「アホ」になった時に、

不治の病である「がん」を患った人の経過を追いながら

抗がん剤のやめ時を、紹介してくれたり、医師として

がん患者への接し方の経験を書いてくれたりしたおかげで、

母のがんを、ドアップで見ていたような(見たくないものは見たくなかったから)感じでしたが

少し距離をおいて、何よりも患者は母であることを

忘れないようにしなければと思いました。

 

 

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2018年 09月23日 がん治療をする母

末期がん全身転移の母の抗がん剤、

イブランスの副作用の強さに、

すっかりビビってしまった私は、

母親に対して「イブランスは辞めた方が良い」と言ってしまいました。

 

が、

 

強い副作用にビビっていたら、

そもそも、抗がん剤治療は成り立たないのではないかと思いました。

 

癌細胞は自分の体で生み出したものですが

抗がん剤は、自分の体で生み出したがん細胞を

毒を持って殺しにかかった上に

様々な副作用がありますし。

 

抗がん剤を使用しないということは、

がんの進行に任せるということで、

ようは、抗がん剤を使うよりも、最短で死ぬような気がしました。

 

抗がん剤の副作用が嫌だから、使わない。

 

そう決めるのは、母本人であるべきなのに、

私は余計なことを言ってしまいました。

 

そもそも、病院探しから、緩和ケア病棟、お墓まで購入した

自分の人生の終末期にしっかり向き合った上で

しっかりレールまで敷いている母のすべきことに、

よっぽどおかしいと思わない限りは、口を挟むべきではなかったと強く後悔して、

母親に謝罪しました。

 

「やるべきと思ったことは自分でしっかりやる母さんに、

イブランスは辞めた方が良いなんて余計な口出してごめんね。」

っと言うと、母は、むしろ私を気遣ってくれました。

 

お母ちゃんのお腹で芽生えた私は、

母のお腹の中でスクスクと育ち、誕生!

まずこの時点で、母にかなうものがなにもないわけです。

 

母親には何もかなわないと言うよりも、

母親という存在がすごすぎて意味がわからず、

母親から生まれたということの理屈と言いいますか、

「母ちゃんから生まれたんだけれども、それってどう言うこと?」っと母に聞いたことがありました。

 

母の母、私にしてみれば祖母に当たりますが、

母は、母の母をどう考えていたかを訪ね直すと、

「すごい人だったわぁ~」っとのこと。

 

私が知りたいのは、母から生まれた私は、

その理屈がよくわからない。

常識的なことはわかるのですが、

母のお腹の中に居て生まれて、ありえない愛情で育ててくれて。

それってどう言うことなんだ?っと言う感じのことを知りたいのですが。

(しかし、20代くらいから結婚や出産する同級生などに言わせれば「滅私」はたやすいと言うか当然らしいですが)

 

それと、祖母(母の母)は、胃がんで亡くなりましたが、

当時、中学3年生で、

受験勉強(&テレビを見てダウンタウンの面白い話をメモったり、覚えてみたり)をしていた私は、

がんになって、抗がん剤治療を受けながら、死んでい行った祖母を

見守ることは、まったくなく、がん以後、

顔を見たのは、一回だけでした。

 

父が十何年か前に、胃がんになったのですが、

切り取って、あっさり退院。

その後再発が確認できないうえに、抗がん剤もそんなに強いものは飲んでいないとも思いますし、

当時父に「僕は歯医者さんに1年通っている。全部虫歯だと言われたから。それと今回の父さんのガンとどっちが重いのだろうか?」っと聞いたら

少し考えた父は、「お前の歯の治療のほうが重いかもしれないなぁ~。」っと、退院1ヶ月位で元気よく話してくれました。

(父は内視鏡手術とはいえ、取り出すときにお腹を切ってるわけですが)

 

友人などから「今、ガンじゃ死なないんだよ」と言った励ましのお便りもあり、

末期がんの母が、強い副作用のある抗がん剤治療をしている日常に、

思いっきりビビりまくった上に、

母の治療方針さえ否定したのですし、

多くのがん治療の患者様のブログにコメントを残したりして、情報を頂いたりもして、

このような私は、度し難いとしか言いようがないわけです。

 

母はしっかり考えのある人で、

母が必要と考えれば、自分でとことん調べて、自分でやってしまう人です。

逆に、必要がないと思えば最初から何もしません。

 

だから、病院選びから、緩和ケア、お墓の購入まで、完了済みなわけですし。

そのすべてを母は全部一人でやってしまいました。

(本人が言うには、「すぐ死ぬと思っていたから、お墓の購入は高い時に買ってしまった」)

 

母は全身転移の末期がん患者ですし、

70歳過ぎています。

だから、いずれ死ぬのは当然なわけですが、

死ぬまでの生き方と、本人が望む死に方は、

母はしっかり考えを持っているようですから、

口を出すべきでなかったと強く後悔しています。

 

自分の浅はかさを知れた(無知だし同じ間違いを繰り返しそうだなぁ)ことと、

今後はもっと強度を増していくであろう母の決断を

見守り続けられるのかが怖いという思いもあります。

 

が、成り行きに任せてしまおう。

 

と言っても、母は、強度の高い決断を強いられていくだろうし、

副作用も半端じゃなくなっていくだろうし。

でもそれが成り行きならば、

なんだか言葉に出来ないけれども、スッゲ~存在の母に、

結局は寄り添うしか無いわけです。

 

単純化すれば、

成り行きに寄り添う。

 

未来はわからない。

 

今考えることじゃない。

 

ましてや悩んだり心配はするけれども、

成り行きに寄り添って行くしかないと言う思いを

もっと強く持てたらと思ってやみません。

 

それに母には少しでも元気で長生きしてほしいです。

 

 

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2018年 09月18日 母・癌・息子

早朝から診察に行った母が、

帰ってまいりました。

 

検査データの紙を見せてくれるも、

なんのことやらサッパリです。

 

とりあえずお昼寝を勧めたら、

本人もそう思っていたらしく、グーグー寝てしまいました。

 

どうも母親の肝臓の癌細胞が、大きくなったようです。

それでイブランスにしたようです。

 

それと、母の乳癌の損傷箇所から

多く液が出るみたいで、匂います。

昨日の野球観戦の電車の中や、家でも気にはなりましたが。

 

なかなか母には言いにくいですが、

お風呂で体を洗った日に、匂いがある場合は、言うようにしています。

(来客がある時も)

(私自身は気になるくらいで、大した匂いには思わないのですが)

 

家のトイレの、尿石っぽい匂いも気になりますが、

今度、ドメストでトイレ掃除をしてみて

それでも気になったら言ってみようかと思います。

(この場合むしろ、不摂生な生活で酒呑みの、私の可能性もありますが)

 

今日の母の診察は、

「イブランスをやめる!」っと言おうと思ったらその前に、

医師の方から「免疫が下がっていますからもう1週間休薬しましょう」との提案で

1週間後に持ち越しになりました。

 

母は、手、皮膚が黄色いことを気にしています。

肝臓の癌細胞によるものかもしれませんが、わかりません。

口内炎にもなりましたが

やっぱり、わかりません。

さいわい髪の毛は減っていません。

 

今回の医師との問診で、

「アメリカ人並みの薬の処方をしている」と言われたそうです。

 

ネット上でサバイバーの方々に甘えて、不安をコメントとしてぶつけた結果

(125㎎を3週間・1週間休薬・1クール)、

それは70歳以上には、強いというご意見も、参考までにいただきました。

 

アメリカの70以上の女性。

乳癌由来の末期癌の全身転移の女性並みなのか、

平均的なアメリカ人に対する処方なのかが気になるところですが、

私自身は、イブランスに全く価値を感じないので、辞めてほしいです。

 

母にしてみれば、「癌細胞が小さくなった」、「肝臓機能が正常になった」っとか、

そういう話をお医者さんからされたら、

イブランスを続ける気持ちになるのは当たり前ですし、

実際に、イブランスによって、母自身が望むであろう死が迎えられるならば、

さまたげる理由もないわけです。

 

ただ、1クールを見ていて、

どうしても、母がグングン弱っていって、

出掛けることも出来ない。食事もツライ。

読書もできない。テレビも見られない。

 

母は、「耐えられないことはない」と言う副作用のようですが、

私にしてみたら、「毒」を飲んでいるようにしか思えないのです。

 

何も出来ず、布団の中で副作用を耐える生活というのは

果たして、治療なのかとも思います。

 

母は、シルバーパスが購入できる70歳以上ですが、

老衰と、治療による回復の境目の、すごく微妙なラインに思えます。

 

私は、89歳くらいまで行ってほしいと思っていますが、

どうしてもイブランスが服用に適しているとは思えません。

 

ひょっとしたら、イブランスを減薬して

母親も快適で、癌細胞も広がりを見せないのならば

それが理想なのですが、

現在は、癌細胞の反発。

癌細胞のカウンターのような

勢力拡大に貢献しているかのような服薬にも思えます。

 

休薬中の母親は元気です。

食欲は、あまり無いようですが。

 

老衰(治療はせず少ないサポート医療)と、治療(基本的に完治を目的とした治療)。

その境目を、そこそこでいいので

判断してくれるお医者さんならば良いのですが、

125㎎のイブランスを処方する時点で、

人間の枯れていく死に、無関心な方にも思えてなりません。

 

母も、当然、癌細胞は大きくしたくないでしょう。

肝臓の癌細胞も、肝臓癌の噂を聞くと、どうしたって悪化させたくないでしょう。

癌に侵食されたくないに決まっています。

理想的な治療での、出来ることはしたいに決まっています。

 

そこの見定めは、一体誰が出来るのでしょうか。

 

当然私は、母に長ければ長いほどまで生きて欲しと思っています。

いくら手間暇がかかろうと、

動物として、緩やかに、穏やかに。

 

静かに時間をかけて枯れていって、スーッと逝ってくれればと思いますが、

そもそも、イブランスを飲む前は、

こんな事は考えなかったのです。

 

やはり母にはイブランスを辞めて欲しいとは思いますが、

ガンにそれなりの効果があったら、70以上とはいえ80未満ですし

どうしたものでしょうか。

 

 

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