読了

2018年 09月25日 抗がん剤 10のやめ時 長尾和宏著 読了

抗がん剤、10のやめ時と言う本を読みました。

物語とドキュメンタリーを混ぜて

患者の家族などにもわかりやすい形で

ストーリーが展開していく中で、

抗がん剤のやめ時になるであろうターニングポイントが

何度も登場してきます。

 

また、在宅医療もする、尼崎の町医者である長尾先生の

経験が豊富に盛り込まれているようですし

考え方や、受け取り方なども

多分に、とってもわかりやすく書いてありました。

 

胃がん患者さんが

長尾先生のもとを訪ね、胃がんの疑いが持たれたので

地域の拠点病院での検査をへて、胃がん決定、がん治療、抗がん剤投与、

そのサポート役としての、副主治医(主治医&医療チームは拠点病院)として

患者さんを支えながら、長尾先生のお話は進行していきます。

 

非常に勉強になったのが、

最初のやめ時が、抗がん剤を処方するかしないか。

その選択時点でした。

てっきり私は、

拠点病院に行ったら、有無をも言わさず抗癌剤治療が始まると思っていましたが、

始めるにあたって、やるか?やらないか?が選べるとは知りませんでした。

 

それと、最後まで(死ぬまで)続ける。

と言う選択もあるというのも、意外でした。

 

本の中では、

最後まで抗がん剤を使用し続けて死んでいく患者さんも

少なくはないということでした。

 

問題なのは、それを患者本人が望んだことなのか。

主治医はしっかりと、抗がん剤を続けるか、やめるか。その意思確認をしたのか。

決めるのは医者ではなく患者でなくてはならない。絶対に!

っと言う流れを強く感じました。

 

読んで良かったし、助けられた気持ちにもなりましたし、

なによりも、患者である母に余計なストレスを与えないでいこうという考えの軸が持てました。

 

 

2018年 09月16日 「平穏死」 を受け入れるレッスン 読了

「平穏死」と言う言葉を作ったと言われている

石飛幸三先生による、

老衰からの自然死を、いかに本人にとって

苦しまず、尊厳も保てて、ストレス無く死ぬかを

特養老人ホームの勤務医、石飛先生が書かれた一冊です。

 

石飛先生が、最初に特養の勤務医になった時には、

胃ろうや点滴などの管人間がわんさか寝ていて、

「何かがおかしい!」と言う思いを持つと同時に、

スタッフの方々も「このままで良いのだろうか」と言う思いを持っていたようです。

 

胃ろうや点滴、管などによって

強制的に、医師が決めたカロリーを胃や血管に流し込んだりすると言う行為が、

「果たして、御本人は望んでいることなのだろうか」という強い疑問があった模様です。

 

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、胃ろうでも起こるそうです。

肺結核などもお年寄りがかかりやすいもののようです。

 

そういった症状が出ると、救急車を読んで病院に搬送。

病院では、胃ろうを施したり、気道確保で喉を切ったり、

点滴を刺したりするようですが、

特養老人ホームの方の多くが、ボケているので、

そういった処置を取っちゃおうとします。

すると病院では、鎮静剤を打ったり押さえつけたりして、

退院を早く出来るように処置します。

 

すると特養に戻ってくる頃には、

管人間になって帰ってきて、特養でもそれを続けます。

 

しかし、そういった処置が果たして必要なことなのか。

食べられるのなら食べてもらって、

いよいよ飲み込まなくなったら、補助的な処置はするものの

管を通したり、余計なことをせず、

ただ本人の成り行きに任せて、

そして、眠ることが多くなっていくと、いよいよ死期が近くなっているサインで

更にその方に任せたままにすると、

実に穏やかに、亡くなるそうです。

 

人間は老衰には、延命をすべきではないのではないか。

余命に入ったら、ゆっくり枯れていき

食事を飲み込めなくなって、寝ることが多くなって、

穏やかに死ぬ。

 

そうしていくべきが、一番本人に負担もなく、尊厳も保たれているのではないか。

そういった、医師の経験や哲学にも近い考えが記載されています。

 

栄養を与えすぎれば、食堂から逆流し、

点滴や、管から栄養を与え過ぎれば、溺れるように苦しみの中死ぬことも少なくなく、

喉を切る、気道確保は、あまり書いてありませんでしたが。

 

治るのならば、治療すればいいし、完治を目指して

健康体を望むことは当然ですが、

果たして老衰にそれは当てはまるのか。

だいたい、老衰は治らないし、回復もしませんし。

 

年の行った親、特に母親は末期癌ですから、

色々と本人達の思いというものを考えておかなければならない上に

当事者と親戚ともすり合わせて、できれば1枚岩で、

親には穏やかに逝ってほしいと思いました。

 

 

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