プロフィール9、アルバイト

プロフィール

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アルバイト



インターネットの中で、
「テキストサイト」と呼ばれるジャンルがありました。
私は、メンタルヘルスを押し出したホームページをやっていました。
息苦しさなどの症状を紛らわせる為に毎日せっせとやっていき、
それなりに長く続けた中で、人も来てくれる様になり、
オフ会にも多く参加して、人間関係の再構築をしていきました。
ほとんど同じような症状を持っていながらも
生活を作っている人達に会うことは
救われる思いがとても強く、例え具合が悪くなっても
説明さえ要らないのですから、強い安心感もありました。

薬や診察の効果もあり
人間関係に対しての恐怖感も薄れていった中で
アルバイトをしてみることにしました。

非常に恵まれていた環境だったと思います。
そこに居る人達が皆さん素晴らしい方でしたから。

作業は全然だった私でも、人間関係においては
順調に行っていたと思います。
この時は、付き合っていた女性も居て
女性に過度に緊張する必要もなかったのですから。

気にかけてくれているのかな?
そんな自意識過剰な思いも、
それがどうした。彼女居るし。ラブラブだし。
と思えば、へっちゃらでした。
明確な立ち位置ですし、自分の自尊心も保てます。
ですから、話をすることも、余裕でした。

初日にすでに気になることはありました。
私を見て顔を真っ赤にしながら
チラチラこっちを見ながらも、避けているようなしぐさ。
「お疲れ様です」そう挨拶を交わして帰りましたが
気になりました。綺麗な方でしたし。

次第に、色々と聞かれていくことになりましたが
ごまかしていきました。
「なんで震えているの」「花粉症なんです」
「食事少ないね」「あなたが多いのです」
「時々凄く暗い顔してる時あるよね」「幽体離脱をしているのです」

付き合っていた女性と別れてもバイトを続けていましたが、
しばらくすると、
いつものパターンになっていっているのに気が付きました。
聞こえるように聞かされている会話が多くなってきた・・・。

しかし、過去と違う自分の状況が
「今度は上手く行く」と思いました。

相談相手は精神科医が居て
それだけで足りなければ、経験豊富な保健師さんも居る。
今までの自分の経験もある。
すでに会話を交わせる女性も沢山居るし、
こける要素は極めて少ない。
そう思っていました。

しばらくすると、私に対して、なんとも思っていないハズの女性が
会話をしようとしても、うつむいてどこかに行ってしまうと言う行動が
順次起こるようになりました。
「オレハブられているんじゃぁ・・・」そう思いましたが
そうではないようです。
それでも女性に話しかけていたのですが
こういった対応が増えていったので
男性に「おれ女性たちに嫌われているのかな?」とも聞いてみましたが
そんな話は聞かないよ、と言うことでした。

このままではいつものパターンになると思いながらも
どうしたら良いのかが分らなかったので
精神科医に相談してみました。

端的に言えば、私が気になっていた女性に
話しかけてみれば良いと言うものでした。
この女性とは、作業のこと以外まったく話す機会もなかったし
気になっていたのですから、話せば良いと言うことです。

でも、いざ話しかけると、どこかに行かれてしまい
そのうちに、避けられているのか!と思うようにもなりました。
だったら紛らわしいから顔を赤くしないで欲しい。と思いましたが
私も相当赤かったように思います。ごめんなさい。

その女性を見ると、私は露骨に不愉快な顔をしていました。
避けられているし、話しかけようとすれば、スルーされるのですから。
何より感情面で苦しくなっていたのですから。

しばらくすると、男性の仲の良い方が
「○○のことどう思う」と言って来ました。
「綺麗な方ですよね。」そう答えると、
さっさと消えていきました。
どう答えればよかったのか。少し悩みました。

精神科医に、どうすべきかを相談しながらも
会話をしてみるしかないなぁ。と思いました。
医師からの言葉の中で「一人相撲をしているのかな」と言う
その通りです。と言う言葉もいただきました。

一人で空回りをしているくらいならば、話しかけるべき。
そう思いながらも、一人相撲をとっていたのですから
苦しくなって、どうしたらいいのか分らなくなって、
こうなると、端的に結論を出しがちなので、
告白をして振られるのがベスト。
と言う、狂った結論を出しかけたこともありました。

次第に強くなっていく、息苦しさと吐き気。食欲は落ち
無意識に震える手と体。急に来る強いめまい。
「話しかけることができない!」恥ずかしくって、緊張が強くって。
その思いもあり、だんだん逃げたくなっていきました。

逃げようとすれば、寄ってくるような。
寄ろうとすれば、クラクラして来て自己嫌悪。
日に日に自分を責めて行きました。
ドンドン悪くなる体調。
でも、繰り返したくないから、どうにかしようと思うも、
話しかけることができない。

お医者さんから頂いた言葉。
「一人相撲」を日に日に強く続けて行きました。

バイトの更新日に、辞めることを伝えました。
この時に、話をしていた女性は皆無で、
一人相撲の取りすぎで、感情面においても訳が分らなくなっていましたし
健康面において、続けられるとも思いませんでしたから。

かつての私と同じく
逃げました。

自分の感情から、逃げました。
強い自己嫌悪を抱きながら。

どこに行っても、何年経っても、何も変わらない。
この先、強い自己嫌悪と共に生活するのだろうと思いましたが
それで良いと思いました。
それが私なんだと。

結局、同じなら、苦しいだけなら、
迷惑をかけて、自己嫌悪を抱くだけなら、
何もしない方が良い。

そう思いました。